救助犬訓練1---基本訓練(服従)---

犬に作業をさせるためには、まず、ハンドラーと犬との間に強固な絆をつくる必要があり、そのための基礎として、服従訓練を行います。服従訓練とは具体的には以下のことをできるようにすることです。最終的には日本救助犬協会の服従・捜索訓練試験中級に合格することを目指します。

  • 脚側歩行・停座・伏せ・待て
  • 犬が好き勝手に行動するのではなく、ハンドラーの命令を聞いて、言うとおりの動作をするということは、全ての作業犬訓練の基本です。 ハンドラーの左横に付いて歩く・スピードをあわせて走る・停止命令で止まる・座る・伏せる・待つ(命令された動作をいいといわれるまで続ける)などの基本命令と動作を犬に教えます。

  • 招呼
  • 捜索の際犬はハンドラーから離れて捜索に向かいます。従ってハンドラーの呼び戻す声に応じて必ず犬が帰ってくるようにならなければ捜索訓練は始められません。

救助犬訓練2---捜索訓練初歩---

捜索訓練の初期段階では、犬に捜索すること、見つけたら吠えることを教えます。捜索することに対して犬はある程度本能的に喜びを感じますが、その喜びを捜す意欲へとつなげていくように訓練します。

  • 台を使った初期訓練
  • 犬を台に乗せて、そこから降りないようにハンドラーがリードでコントロールしながら、 ヘルパーが犬を誘い、咆哮させます。 ある程度咆哮させて犬が十分ヘルパーを意識したら、ヘルパーは少し離れ、 犬の意識がヘルパーに対して向いている間にハンドラーが犬を放して、ヘルパーの元に向かわせます。 犬が側にきたらヘルパーは褒美をやり、慣れてきたら吠えてから褒美をやるようにします。 ヘルパーが離れる距離を徐々に伸ばし、また、離れたあと、姿を隠すようにして、自然にヘルパーを捜すようにと仕向けていきます。

  • 簡単な捜索訓練
  • ヘルパーが隠れている状態で、ハンドラーが犬の捜索意欲を高めて放します。ヘルパーが最初に少し犬を誘う場合もあります。 犬が側に行ったらヘルパーは誘ってなるべく長く咆哮させ、最後に褒美を与えます。 徐々にヘルパーまでの距離を伸ばし、又ヘルパーが誘わなくても長く吠えるように仕向けていきます

救助犬訓練3---捜索訓練---

捜索に対する犬の作業意欲を強め、ハンドラーから離れても意欲を持続させつつ犬が自主的に捜索するように訓練します。また、ハンドラーは犬をコントロールし、犬に捜索範囲を効率的にもれなく捜索させられるように、また、咆哮以外の犬の細かい反応を見逃さずに発見に結び付けられるように、ハンドラー自身の能力を高めるべく訓練をします。

  • 平地・里山での捜索訓練
  • 都市近郊の里山での遭難・行方不明者を捜索することを想定して、倒木の陰や草むらの中などで倒れているヘルパーを捜す訓練をします。里山とはいえ、ハンドラーも地図・地形・天候を読む、安全に斜面を上り下りするなど、山歩きをする訓練や、装備・体力が必要になります

  • 瓦礫捜索・建物内捜索訓練
  • 地震で倒壊した建物瓦礫や半壊状態の建物内を捜索することを想定し、ビルの解体現場などを借りて訓練をします。足元が悪い、非日常的なにおいがする、暗いなどの悪条件の下でも、犬が作業意欲を保ち続けられるように、いろいろな場面で訓練することが必要です。また平面的な捜索だけでなく上下も含めたいろいろな所にヘルパーを隠し、犬に捜索させるようにします。ハンドラー自身も瓦礫内に入るため、特別な装備(安全靴・ヘルメット・防塵マスクなど)が必要になります。

  • その他、ハンドラーの訓練
  • 捜索は1組のハンドラーと犬だけで行うものでなく、他の犬とハンドラーの組やサポーター等を含めたチームで協力して行います。また実際の出動現場では、消防など他の機関との連携も必要になります。その際の連絡手段は主に無線機器を使用します。無線を使ってコミュニケーションをとる訓練やチームでの連携作業の訓練など、犬の訓練以外のハンドラー自身の訓練も重要です。

救助犬チームさくら

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